2021.08.07「#OASIS presents SOUNDSTORM #5」REPORT
8月7日(土)、東京・大塚のライブハウス大塚MEETSにて、「#OASIS」が贈る無観客ライブイベント「#OASIS presents SOUNDSTORM #5」を開催。
今回で5回目の開催となるSOUNDSTORMには、個性豊かな3組のアーティストが集い、YouTubeでの無料配信ライブを行った。
たがわここ
トップバッターを務めたのはたがわここ。千葉県出身のシンガーソングライター。
「たがわここです。よろしくお願いします。」という自己紹介から始まり、軽快なコーラスから1曲目に入る。歌詞に日本語と英語を交えて表現された「Radio wave」は、異国情緒漂う独特な響きと雰囲気を醸し出す。「心から」「good bye」と続いた後のMCでは、コロナ禍で様々なことが停滞した世間に対する気持ちを語った。4曲目「まわる」はそんな思いを歌った曲である。不安な毎日の中で前へ進む道しるべを示してくれた。チューニングとMCを挟み、ラブソング「なみだのうた」「合鍵」へと続く。配信ライブということで、直接観客の反応がうかがえないことを少し憂いつつも、いつかどこかで会える日を願って最後の曲「それじゃあ、またね」を披露。次のアーティストへとつないだ。2曲目以降はアコースティックギター弾き語りでの演奏だったが、オケあり楽曲にも劣らぬ壮大さと高い歌唱力を感じさせられるパフォーマンスであった。
たがわここ SETLIST
M1.Radio wave
M2.心から
M3.good bye
M4.まわる
M5.なみだのうた
M6.合鍵
M7.それじゃあ、またね
江口侑
次に登場したのは江口侑。芸術大学出身のシンガーソングライター。
テンポの良い伴奏から「ジオラマの生活」を披露。軽い自己紹介の後にしっとりと「想套」へと続く。明るく軽快な1曲目とはまた違う曲調で、そのギャップに圧倒される。その後、おもむろに椅子に腰掛け、夏のイメージする情景とともに次の曲「陽炎」について語った。ライターで火傷した親指が痛むという具体的な思い出を楽曲の冒頭に落とし込んだ、非常に雰囲気のある新曲をたっぷりの感情とともに歌唱した。次の曲「Just the way you are」は、自分にはない病気や疾患を持っている方、また、病気でなくとも日々の中で辛い感情を持っている方に届くことを願って、きれいなピアノの旋律と共に歌い上げる。コロナ禍に対する思いを込めたMCを挟み、未来に希望を感じさせてくれる楽曲「Sapiens」を最後に披露し、次のアーティストへとバトンを託した。しっとりとした楽曲から愉快な楽曲まで、幅広い曲調の中でも注目すべきはそのキャッチーなメロディーラインである。初めて聴く人にとってもすんなりと耳に入ってくる楽曲の数々だったのではないだろうか。
江口侑 SETLIST
M1.ジオラマの生活
M2.想套
M3.陽炎
M4.Just the way you are
M5.Sapiens
Eenai;
最後を飾るのはEenai;。リアルライブ以外ではその顔はベールに包まれているシンガーソングライター。
雨音とともに姿を現したEenai;は幻想的なピアノ伴奏に乗せて「心音」を歌いだす。その後、元気な自己紹介で「Your World」の伴奏が始まる。1曲目とはガラッと雰囲気が変わり、爽快な曲調と気持ちの良い歌声が一気に会場の空気を変える。改めての自己紹介とユーモアのあるトークMCを挟み「君は紛れもなくあの夏だった」につなぐ。ギター弾き語りで披露した3曲目は、切ない夏の情景が裸足の足元の画でより鮮明に思い起こされる空間を創り出していた。ピアノ弾き語りで披露した4曲目「i」は優しい音色と歌声が神秘的な楽曲。ギターの弾き語りとは違った魅力を見せてくれた。コロナ禍に対する気持ちと自分への劣等感や未来に抱く不安を語りつつ最後に披露した楽曲「名前はまだ無い。」では、力強い歌声とともに、今も未来も、自分が思っているよりも悪いものではないのかもしれないと思わせてくれた。透き通ったまっすぐな歌声は、一見素朴にも感じられそうだが、そこには人一倍の感情と想いが詰められていた。
Eenai; SETLIST
M1.心音
M2.Your World
M3.君は紛れもなくあの夏だった
M4.i
M5.名前はまだ無い。
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